ナンゴクミネカエデ(南国峰楓)

Acer australe


ナンゴクミネカエデ


  • 科名・属名 : カエデ科 カエデ属
     注.APG分類では、ムクロジ科(SAPINDACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     高さ1〜5mの落葉小高木。
     葉は対生、葉身はほぼ五角形、長さ、幅とも3〜7cm。掌状に5〜7深裂し、裂片はさらに羽状に中裂し、先は尾状鋭尖頭、基部は浅心形、縁には重鋸歯がある。裏面脈上には赤褐色の縮毛が残る。葉柄は長さ1.5〜5cm、無毛かやや毛がある。  果実(翼果)の分果は長さ1.5〜2cm、無毛。果翼は鈍角に開く。果柄は長さ4〜7mm。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:日本固有)
     温帯の山地

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年6月25日  秋田県秋田駒ケ岳
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     この山を代表するタカネスミレの撮影に訪れた梅雨時の秋田駒ケ岳、天気の良さそうな日を選んできたのだが、空模様は今ひとつだった。
     雨の心配はあったが登山道を進むと、高山植物のピーク時にはやや早いが、登山道際には多くの種類の花が咲いていた。
     当時、木の花にはあまり興味はなかったが、ちょうど目の高さにこの花が咲いていてカメラを向けた。
     ミネカエデに似ているが、本種の葉の裂片の先が尾状鋭尖頭になること、果柄が長いこと、分果が小さいことが異なる。
     また分布域も本州〜九州と、ミネカエデの北海道〜本州(中部地方以北)より南寄りなので、ナンゴクという和名がつけられたのだろう。

  • 同じ科の仲間の花
花序

葉