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- 科名・属名 : カタバミ科 カタバミ属
注.APG分類では、学名(O. exalis)
- 特徴 :
草丈1.5〜3cmの多年草。
茎は細くよく分枝し、無毛で、長さ10〜20cm。下部は岩上を這い、節からひげ根を出す。
葉は互生、3小葉からなり、小葉の葉身は倒心形、長さ3〜5mm、幅5mm以下。両面に0.5mm程度の微毛がある。葉柄は長さ1〜4cm、無毛。
花は花茎の先に1個つき、黄色で、径約5mm。花序柄は長さ約1.5cm。花弁は5個、倒卵状楕円形で、長さ約2mm、幅約1.3mm。萼片は狭卵形で鈍頭〜鋭頭、長さ約2mm。雄しべは10個、5個ずつ2輪に並び、長雄しべは、長さ約2mm、短雄しべは、長さ約1mm。雌しべは1個、花柱は5個。
果実(刮ハ)は長さ3.5〜6mm、成熟すると胞背裂開し、無毛。種子は楕円形、長さ0.8〜1mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島) (国外:オーストラリア、ニュージーランド、西太平洋諸島) 山地の渓流沿い岩上の湿ったコケの中
- 花期 : 4〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月9日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2023年7月17日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2007年6月9日 同 上 左下・花2 2023年7月17日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
この年は花の咲くのが遅れ、目的のアマミスミレは1花しか咲いていなかった。
その近くにこの花の株も沢山あったものの、花は咲いていなかった。
翌日、別の場所を探しやっと1花咲いているのを見つけた。0(花見られず)と1の差は大きくホッとした。
花はカタバミそのものであるが、写真でもわかるように渓流植物の典型で、花も葉も非常に小さい。
2007年、再チャレンジした。今度は岩上に点々と黄色の花が見られた。
それにしても小さい。花のアップを撮るのに、苔の上に張り付くようにしなければならなかった。
鹿児島県奄美大島の固有種とされていたが、最新の図鑑の記述によるとオーストラリアやニュ−ジーランドなどに分布しているようで、奄美大島は隔離分布となるが、帰化種との考え方もあると記されていた、
ただ、奄美大島の自生地は人の臭いは全く無い奥深い山地の渓流沿い、どう考えても帰化とは思われない。
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