ツクシキケマン(筑紫黄華鬘)

Corydalis heterocarpa


ツクシキケマン1

  • 科名・属名
  • : ケシ科 キケマン属

  • 特徴

  •  草丈40〜60cmの2年草。
     茎は基部から分枝し、太く赤みを帯び中空である。
     葉は広卵状三角形で、長さ10〜25cm、2〜3回3出複葉。小葉は深裂し、さらに欠刻がある。
     花は茎頂に総状花序を作り、多数の花を密につける。花冠は黄色で長さ1.5〜2cm。
     刮ハは広線形で長さ2.5〜3.5cm、数珠状にくびれる。種子は1列に並び、表面に円柱状の突起が密にある。

  • 分布・生育地

  •  本州(中国地方)、九州
     海岸や低地の草地、荒地

  • 花期
  • : 3〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月13日 長崎県対馬
     中、下 2008年5月3日  同 上

  • 撮影記

  •  対馬の海岸近くで撮影していると、近くにキケマンの群落が目に付いた。
     場所柄キケマンかと思ったが、花期が遅すぎるし、茎は赤いがフウロケマンも考えられるなと思い、証拠として1カットだけ撮影した。
     出来上がったスライドを見ていると、隅のほうに種子が写っていて数珠状にくびれている。他の特徴もチェックし本種だろうと判断した。

     以前アップした写真では、特徴である数珠状になった果実の写真がはっきりとわからない状態だった。
     2008年GW、対馬を訪れた際、この花に注意していたところ、場所は違うものの道端でこの花を見つけた。
     花だけでなく、くびれのある果実がいくつかぶら下がっていた。

    同じ科の仲間の花
ツクシキケマン2

果実