ヒメキンポウゲ(姫金鳳花)

Halerpestes kawakamii


ヒメキンポウゲ1

  • 科名・属名 : キンポウゲ科 ヒメキンポウゲ属

  • 特徴 :
     草丈3〜10cmの多年草。
     地表に匐枝を伸ばして増え、匐枝は時に長さ40cmにもなる。
     根元葉は単葉で2〜10個つき、葉身は楕円形、長さ1.5〜3cm、幅0.5〜1.5cm。先は浅く3つに裂け、基部は円いか広い切形、縁は全縁。葉柄は2.5〜10cm。
     花茎は1〜3個、単純または1〜2回分枝する。花は茎頂に疎らに集散花序に2〜3個つくか単生し、径6〜7mm、黄色で直立して咲く。花弁状の萼片は5個、広卵形、長さ幅とも3mm、舟形で平開する。花弁は5個、楕円形〜さじ形、長さ2.5〜4mm、幅約1mm。蜜腺は小凹点状、径0.2mm、付属体はない。
     果実(集合果)はほぼ球形、径役5mm、果托は有毛。痩果は倒三角錐状、長さ約1mm、嘴は長さ約0.3mm、わずかに内曲する。

  • 分布・生育地 :
     本州(秋田県(南部)、鳥海山?、青森〜千葉県の太平洋側) (国外:日本固有)
     海岸近くの湿地、時に潮溜まりの湿った岩上

  • 花期 :   6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年5月24日  青森県上北郡
     中・全体2 1997年7月19日  青森県八戸市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2008年5月24日  青森県上北郡
     右下・葉 1997年7月19日  青森県八戸市

  • 撮影記 :
     千葉県以北から秋田県までの、海岸近くの湿地にごく稀に生育している。
     葉の形に特徴があり、一見して本種とわかる。
     最初に撮影したのは青森県の海岸であったが、花期も終わりに近く、わずかに1花が咲いていただけだった。
     再度チャレンジを考えていた所、2008年、その機会に恵まれた。
     青空だった日本海側とは打って変わり、ヤマセの吹く太平洋側は海霧で50m先も見えず、車から降りると首をすくめるほど寒い。温度計の表示は10℃、一気に10度も下がった勘定になる。
     まだ花には早いだろうなと思いつつ、湖畔の湿地に足を踏み入れる。5cmにも満たない若芽の中に、黄色の小さな花が咲いていた。
     カエルの足のような面白い形の葉も目立つ。「ヒメキンポウゲだ」もう咲いている。思いもかけぬ時期のうえ、イメージ通りの自生に出会え、心は一転温かくなった。
     周囲にはウミミドリエゾツルキンバイの花も見られ、一見何もないような湿地も小さなお花畑だった。

  • 葉

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ヒメキンポウゲ2

花