| 
   | 
 科名・属名 : キンポウゲ科 キンポウゲ属
 特徴 :草丈20〜65cmの多年草。
 茎は直立または斜上してよく分枝し、茎や葉など全体に開出毛が多い。
 葉は1回3出複葉、根出葉は1〜3個、葉身は五角状腎円形、長さ4〜9cm、幅6〜12cm。3全裂し、裂片は浅く切れ込み、先は鈍形〜鋭形で卵型の鋸歯があり、両面に伏毛がある。葉柄は6〜25mm、開出毛が密生する。茎葉は3全裂〜深裂、短い葉柄があるか無柄。
 花は集散花序になって数個つき、鮮黄色で、径0.8〜1.2cm。花弁は5個、倒卵形で長さ約5mm、幅3〜3.5mm。
 果実(集合果)はほぼ球形〜楕円形、径8〜12mm。痩果は倒卵状、長さ3〜4mm、扁平で無毛、周囲に縁取りがあり、嘴はほとんど曲らないか先端だけが緩やかに曲がる。
 キツネノボタンに似るが、茎や葉に開出毛が多く、痩果の周りに縁取りがあり、嘴の先がほとんど曲がらない点などが異なる。
 分布・生育地 :本州〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾〜インド(東北部)
 田の畦や湿地
 花期 :   3〜8月
 撮影月日・場所 :上・全体 2004年5月14日  東京都あきる野市
 (上は拡大写真あり、写真をクリック)
 中上・花 2017年5月2日  東京都稲城市
 中下・集合果(痩果) 2004年5月14日  東京都あきる野市
 左下・茎 2009年5月10日  静岡県静岡市
 右下・葉 2017年5月2日  東京都稲城市
 撮影記 :田や畦など湿った場所にごく普通に生える。
 春先の田んぼにはこの花とウマノアシガタの黄色が良く目立つ。
 よく似たキツネノボタンは生える環境も似ているが、本種のほうが平地に多く、茎や葉に毛が密生することや、痩果の先がほとんど曲がらないことで区別できる。
  
 同じ科の仲間の花
     |