キツネノボタン(狐の牡丹)

Ranunculus silerifolius


キツネノボタン

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 キンポウゲ属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     茎は直立まらは斜上し、無毛。
     葉は1回3出複葉で、小葉は3裂し、頂小葉は卵形、側小葉は2深裂するが、ケキツネノボタンより切れ込みが浅く、鋸歯もあまりとがらない。
     花は黄色で径1〜1.5cm。花弁はやや細い。
     そう果は球形で、径約1cm。そう果の先は強く巻く。

  • 分布・生育地

  •  日本全土  溝の縁、田の畦

  • 花期
  • : 4〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年6月20日 鹿児島県奄美大島
     中・そう果、下・茎    同 上

  • 撮影記

  •  普段は目もくれないこの花、果実の先端の曲がり具合や茎の毛の生え方で、ケやヤマなどに分けられていることを知っていたが、やっと真面目に目を向けた。
     茎に毛の多いケキツネノボタン、茎の毛がない本種や、斜上毛がわずかにあるヤマキツネノボタンなど、しっかり違いを確認しないと全草だけではどの花と特定し難い。
     気をつけると、平地の田んぼに多いのはケで、ヤマや本種は少し山に入り込んだような水辺で見ることが多い。
     この頃、やっとそれぞれのそう果の突起、茎の毛を撮影した。

    同じ科の仲間の花
そう果

茎