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- 科名・属名 :
キンポウゲ科 キクザキリュウキンカ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。園芸逸出。
地下に紡錘形の塊根がある。
葉はロゼット状に根生するか、低い位置で分岐し、葉身は心形〜長楕円形、長さ3〜6cm、幅6〜7cm。先は円形〜鈍形、基部は心形〜ほこ形、縁は全縁。質は柔らかい革質、両面無毛。葉柄は長さ4〜12cm。
花は茎頂や葉腋から伸びた花柄の先につき、径2〜5cm。花柄は長さ1〜8cm。花弁(花弁状に見える萼片)は8〜10個、長楕円形〜狭卵形で、光沢のある鮮黄色。萼片は3個、円形で基部が袋状、長さ5〜10mm。
果実(痩果)は多数集まってつき、卵形〜狭倒卵形。
別名 ヒメリュウキンカ
注.珠芽の有無、植物体や花の大きさ、花期の違いなど、形態の異なる7亜種に区分される。(参考:「神奈川県植物誌2018」)
- 分布・生育地 :
園芸逸出(ヨーロッパ原産)(各地で逸出が増加) (国外:北アメリカ、オセアニアにも帰化) 湿った土手、草地
- 花期 : 2〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2023年3月15日 東京都八王子市 中上・全体2 2024年2月28日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2023年3月15日 同 上 左下・総苞、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
早咲きのヤナギ類の花の撮影に出かけた多摩丘陵の谷地田、極端な暖冬の影響で目的の花はほぼ終わりかけていた。
いくら暖冬とはいえ3月半ばでは花も少ない。咲き始めのスゲ類や早咲きのスミレ類などを撮影しながら歩いていると、土手の斜面に見慣れない花を見つけた。
リュウキンカのような、またツワブキにも似ていたが何の花かは分からなかった。
園芸種の逸出だと思い詳しい方に問い合わせ和名がわかった。最近こういった園芸種の逸出が多く見られ、本来の生態系に影響を与えるのではないかと心配になる。
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