コボタンヅル(小牡丹蔓)

Clematis apiifolia var. biternata


コボタンヅル

  • 科名・属名
  • : キンポウゲ科 センニンソウ属

  • 特徴

  •  つる性の半低木。
     葉は2回3出複葉、小葉は卵形〜広卵形で長さ3.5〜7cm。先は鋭く尖り、縁には不揃いの鋸歯がある。
     花は今年伸びた枝の葉腋から3出集散状の花序を出して多数つき、花弁はなく花弁状で長楕円形の萼片が4個、十字形に開き、径1.5〜2cm、白色で上向きに咲く。萼片の外側に灰白色の短毛がある。
     果実(痩果)は卵形で長さ約4mm、普通毛はない。花後、花柱が長さ1〜1.2cmに伸び長い白毛がある。花は今年伸びた枝の根元から白色で上向きの花を多数つける。そう果に毛がない。
     ボタンヅルの変種で、葉が2回3出であることが異なる。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東、中部地方)
     日当たりのいい林縁

  • 花期
  • :  8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月4日  東京都高尾山年月日
     下・花    同  上

  • 撮影記

  •  ボタンヅルは、晩夏から秋口の低山では普通種の一つで、葉に鋸歯があることでセンニンソウと見分けることは、撮りはじめの頃覚えた。
     ボタンヅルの中に本種があることも知ってはいたものの、全てボタンヅルとして葉の違いを大して確認せずにいた結果、未撮影となっていた。
     反省して高尾山麓まで撮影に出かけた。咲いている株を見ると3出複葉のボタンヅルと2回3出複葉である本種が混在していた。。

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花