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- 科名・属名 : キンポウゲ科 シロカネソウ属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根茎は横に這い、大きな鱗片をつける。
茎は花時は10cm程度で、花後20cmに伸び、基部に1対の根出葉をつける。
葉は対生、1〜2回3出、小葉は卵形〜広卵形、長さ2〜4cm、幅1.5〜3cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部はくさび形、辺縁に欠刻状の鋸歯がある。葉鞘は合着し、葉柄は短い。
花は茎頂に上向き〜横向きに咲き、径10〜13mm。花弁状の萼片は5個、白色。雄しべは多数、葯は黄色。雌しべは2個、基部でわずかに合着する。
果実(袋果)は2個、熟すと広がって魚の尾のようになる。
注.特徴の記述は「レッドデータブックあいち2020」を参考にした。
- 分布・生育地 :
本州(岐阜・長野(南部)、愛知県) (国外:日本固有) 山地の沢沿いの林縁
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年4月24日 愛知県三河地方 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
愛知県北部山地の渓流際の岩上、白い小さな花が群生し満開だった。新幹線や私鉄、バスを乗り継ぎ6時間以上かけてやってきた甲斐があった。
以前はハコネシロカネソウとされていたが、「レッドデータブックあいち2020」で別種(学名はつけられていない)として絶滅危惧種扱いしているので取り上げた。
種としてはハコネシロカネソウとコウヤシロカネソウの中間の性質を持つようだ。
これまで「ミカワシロカネソウ」とか「ケイリュウシロカネソウ」とも呼ばれていたようだが、分布の中心が岐阜県(美濃)なのでこう名付けられたようだ。
正式に学名がつけられたら、類似種の違いについて詳細に記述したい。
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