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- 科名・属名 : キンポウゲ科 ルイヨウショウマ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
茎は分枝しないか、稀に上部で分枝する。
葉は互生し、2〜4回3出複葉で、小葉は卵形〜広卵形で長さ2〜10cm、幅1.5〜9cm。3浅裂〜中裂し、鋭尖頭で縁には鋭い鋸歯がある。質は薄く、両面とも葉脈に沿って銀色の伏毛がある。葉柄は長さ2〜20cm。
花は茎頂に長さ2〜20cmの総状花序となり、白色の花を多数つける。花弁は4〜6個、ヘラ形で基部は爪状になり、長さ2〜3mm、萼片は花弁状で長さ約3mm。雄蕊は広線形で長さ4〜6mm。萼片、花弁とも花時には落ちる。
果実(液果)は球状で径約6mm、黒熟する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ロシア沿海地) 山地林下、林縁
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1996年6月1日 長野県南佐久郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2012年6月4日 長野県長和町 下左・果実 2016年8月25日 群馬県利根郡 下右・葉 2012年6月3日 山梨県八ヶ岳
- 撮影記 :
初夏の頃、山地の林下で時々見かけるが、どういうわけかほとんど撮影していなかった。
幸いにも、長野県に隔離分布するナンブワチガイソウやクロバナウマノミツバを撮影に行った際、何となく撮っていた一枚があった。
花のアップや葉の様子も撮影せねばと長いこと思っていたが、2012年、やっと花と葉を撮影することができた。
この花の花弁や花弁状の萼片は、花時には落ちてしまい早落性といわれるが、花のアップ(中の写真)では、よく目立つ雄しべの根元に、へら状の花弁がまだ付いているのが確認できる。
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