シコクハンショウヅル(四国半鐘蔓)Clematis obvallata var. shikokiana |
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木本性の落葉つる植物。 葉は1回3出複葉で、小葉は卵形で長さ3〜8cm、縁の上部には鋸歯がある。 花は葉腋から花柄を出して暗紅紫色で鐘形の花を1個つけ、花弁はなく4個の萼片からなり、長さ約3cm。 ハンショウヅルやコウヤハンショウヅルに似ているが、花柄の花に近い部分に小苞がつき、その大きさがコウヤハンショウヅルでは長さ13〜20mmで萼片の長さの2/3程度あるのに対し、本種では1/2程度の12〜15mmと短い。 四国 山地の林縁 2012年6月27日 高知県高岡郡 下・花 同 上 前年7月、果実となった株を見、今年は花をと、6月下旬高知を訪れた。 梅雨時の天気は運次第、前日は何とか持った空も、今日は朝から雨で止みそうもない。 尾根筋の林縁にぶら下がる花を見つけたが、風が強く一瞬たりとも止まる時がない。 じっと待って何とか何枚かシャッターを切ったが、現像が上がってくるまで撮れたかどうかわからなかった。 花柄につく小苞の大きさがコウヤハンショウヅルより小さいのが特徴であるが、見ていると小苞のないものもかなりあった。 最近、小苞が3〜7mm程度しかないものをイヨハンショウヅルとして分けられたが、このような姿を見るとよくわからなくなる。 同じ科の仲間の花 |