タガラシ(田辛子)

Ranunculus sceleratus


タガラシ1


  • 科名・属名 : キンポウゲ科 キンポウゲ属

  • 特徴 :
     草丈(10〜)30〜80cmの2年草。
     茎は直立し、上部でよく分枝し、無毛か伏毛が生える。
     根出葉は腎円形、長さ1〜4cm、幅1〜5cm、3〜5中〜深裂し、裂片はさらに3〜5に浅く裂け、卵形の鋸歯となる。葉柄は長さ3〜15cm。茎葉は3全裂〜深裂し裂片は細く、葉柄は基部が茎を抱く。
     花は集散花序となり、数個つき、鮮黄色で、径4〜8mm。花柄は長さ1〜2cm、無毛か斜上毛がある。花弁は5個、倒卵形で、長さ3〜4mm、幅約2mm、蜜腺は径約0.5mm、よく発達し、低い稜で囲まれる。萼は5個、光沢が強く、長さ2〜3.5mm、幅2〜3mm、背面に白色の伏毛が密生する。葯は楕円形、長さ約0.5mm、花糸は広がる。
     果実(集合果)は、円柱形〜長楕円形、長さ8〜14mm、径3〜4mm、多数の痩果をつける。痩果は卵状球形、長さ1.2〜1.5mm、嘴は非常に短くて曲がらず、長さ0.5mm以下。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:北半球の亜熱帯〜温帯域、南半球にも帰化)
     田や溝の縁などの湿った所

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年3月5日  沖縄県佐敷町
     中上・全体2 2016年5月1日  千葉県香取郡
     中中・全体3 2023年3月15日  東京都八王子市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2016年5月1日  千葉県香取郡
     左下・果実(集合果)    同  上
     右上・葉1 2021年3月15日  沖縄県宮古島
     右下・葉2 2023年3月15日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     春先の田にはウマノアシガタケキツネノボタンなどの黄色の花がよく見られる。
     本種が一番水湿地が好きと見えて、水のある場所に生えていることが多い。
     円柱形や長楕円形になる果実(集合果)の形が見分ける際の特徴である。

  • 葉1

    葉2

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タガラシ2

タガラシ3

花

果実(集合果)