シマゴショウ(島胡椒)

Peperomia boninsimensis


シマゴショウ1

  • 科名・属名
  • : コショウ科 サダソウ属

  • 特徴

  •  草丈15〜30cmの常緑の多年草。
     サダソウに似ているが、茎や葉に毛がない。
     茎は茶褐色を帯びる。
     葉は対生し、楕円形。多肉質で厚みがあり、先はやや尖り、全縁。基部は円みを帯びた鈍形。主脈だけが目立つ。
     花は上部で分枝した穂状花序に、淡緑色の小さな花を多数つける。
     果実は赤褐色に熟す。

  • 分布・生育地

  •  小笠原諸島(固有種)
     やや湿った老木、岩壁に着生

  • 花期
  • : 4〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年6月30日 東京都小笠原諸島
     中、下・花   同 上

  • 撮影記

  •  見上げた老木の二股になったところに、何本もの穂状花序を横に広げたこの花が咲いていた。
     前々日、岩壁に多くの株が着生しているのを見ていたのだが、暗くてあまりいい絵になっていないだろうと、改めて何カットも撮影し直した。
     九州南部や沖縄でよく似たサダソウを見ているが、こっちには茎や葉に毛がないのが違いとされる、小笠原諸島の固有種である。
     ただ、沖縄にはケナシサタソウというのもあり、違いはよくわからない。

    同じ科の仲間の花
シマゴショウ2

花