カジノキ(梶の木)Broussonetia papyrifera |
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高さ4〜10mの落葉高木。逸出帰化。 樹皮は灰褐色で、若枝にはビロード状の軟毛が密生する。 葉は互生し、葉身は歪んだ卵円形でしばしば3〜5深裂し、長さ10〜20cm、幅7〜14cm。先は尖り、基部は円形〜鋭形で左右不相称、縁にはやや細かい鈍鋸歯がある。質は厚く、表面には短毛が散生し、裏面にはビロード状の軟毛が密生して緑白色に見える。葉柄は長さ2〜7cm、ビロード状の軟毛が密生する。 花は雌雄異株で若枝の葉腋に1個の花序をつけ、雄花序は太い円柱状で長さ3〜9cm、花被片は卵形で長さ約2mm。雌花序は球形で径約1cm、花被片は袋状、花柱は1個で長さ7〜8mm、基部に小さな裂片はない。 果実(集合果)は球形で径約3cm、橙赤色に熟す。 栽培逸出(原産地不明) 山野 2014年3月22日 沖縄県石垣島 中・雄花序、下左・果実 同 上 下右・葉 2014年5月6日 山口県美祢市 古い時代に渡来し、樹皮の繊維から布を作るために栽培されていたものが逸出し野生化したもらしいが、図鑑を見ても原産地は不明とされている。 3月の末の石垣島、そこは初めて訪れた場所だったが、ハナシンボウギやヒジハリノキなど変わった木本が多く、あっという間に2、3時間が経ってしまった。 葉は卵形で切れ込みのないものや3〜5深裂するものまでいろいろある。 同じ科の仲間の花 |
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