エゾモメンヅル(蝦夷木綿蔓)

Astragalus japonicus


エゾモメンヅル群落

  • 科名・属名
  • : マメ科 ゲンゲ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     茎は直立し、初めはまばらに軟毛がある。
     葉は奇数羽状複葉で、小葉は3〜7対。小葉は長楕円形〜楕円形で、長さ1.5〜3cm、幅0.7〜1.3cm。先はやや凹頭で、縁は全縁、裏面に白軟毛がある。
     花は総状花序になって4〜6花つけ、紅紫色で長さ約2cm、旗弁が翼弁より長く、竜骨弁は著しく短い。萼は長さ5〜6mmで、白軟毛が多い。
     果実(豆果)は長楕円形で袋状に膨らみ、長さ約2cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道(知床半島、斜里岳)
     海岸岩地、草地

  • 花期
  • :  6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年7月10日  北海道知床半島
     中、中下・花    同  上
     下左右、果実・葉    同  上

  • 撮影記

  •  久し振りに訪れた知床、世界遺産に登録されてからしばらく経ったが、観光客は多い。
     しかも、7月の初めにもかかわらず、季節外れの台風の接近で小雨が降り、風もやや強い。
     そんな悪天候中、今回の遠征の最大の目的であるこの花を求め、滑りやすい岩場を歩く。
     途中、ヒグマの糞の塊が2ヶ所もあり、鈴や笛を鳴らし、あたりに注意を払いながら進む。
     かなりの距離歩いた後、崩落した岩場に紅紫色の花が見えてきた。
     間違いないと思ったが、近づいてみると予想通りこの花で、カノコソウエゾノキリンソウなどとともに、小さなお花畑を作っていた。

    葉

    同じ科の仲間の花
エゾモメンヅル

花

果実