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- 科名・属名 : マメ科 ナタマメ属
- 特徴 :
匍匐〜つる性の常緑多年草。
茎は長く這って伸びる。
葉は互生し、3出複葉、小葉の葉身は円形〜楕円形、長さ6〜15cm。先は円頭かやや凹み、全縁で両面に白い伏毛がある。
花は紅紫色〜濃藤色、長さ2〜3cm。
果実(豆果)は線状長楕円形、長さ8〜12cm、幅2〜2.5cm。種子は褐色、へそは長さ7mm以下。
別名 ナンカイハマナタマメ
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:世界の熱帯域) 海岸の砂浜
- 花期 : 4〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年11月7日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
本土にはナタマメの仲間はハマナタマメしかないが、沖縄には藤色の美しいタカナタマメがあり、林縁をカーテンのように覆い花をつけている。
このほか、ナンカイハマナタマメ(当時はこの名前しか知らなかった)というのがあり、花仲間が石垣の海岸で見たことがあると言うので何度かその場所を訪れたが、台風で流されていて、その後発生することはなかった。
宮古島の自生地を知り、春先訪れることを計画していた所、沖縄本島にも自生していると聞き、時期が晩秋だったので、場所だけでも確認しようと訪れた。
すると、砂浜を覆うように広がった本種の葉の間に濃紅紫色の花が点々と咲いていて、果実(豆果)も沢山つけていた。
本来の花期は春〜夏だが、台風の波で洗われたせいで秋に返り咲きしたようで、思いがけないプレゼントに大喜びした。
ナガミ(長実)の名の通り、豆果は少し長めだが、最大の特徴は幅が2.5cm以下と他の仲間の果実に比べ狭いことである。多くの豆果がついていたが種子はまだ未熟だった。
また、小葉の先が尖らず、円頭〜やや凹むことも特徴で、花がなくても同定は可能だ。
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