ヒナアズキ(雛小豆)

Vigna riukiuensis


ヒナアズキ

  • 科名・属名 : マメ科 ササゲ属
    注.APG分類では、学名(V. minima var. minor)

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は広倒卵形〜卵形、長さ2〜4cm、幅1.2〜2cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部は中央部かそれよりやや上部が最も幅広い。
     花は葉腋に総状花序となり5〜8花つき、黄色で長さ約1cm。竜骨弁はねじれる。
     果実(豆果)は線形で、長さ3.5〜4.5cm、無毛。種子のへそには縦溝がある。
     別名 コバノツルアズキ

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:台湾)
     草地、荒地

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2005年4月22日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序 2004年3月25日  沖縄県西表島
     中下・花 2017年4月9日  沖縄県石垣島
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     花の色や形はオオヤブツルアズキによく似ているが、小葉の一番広くなった部分が、オオヤブツルアズキでは基部に近いところにあるのに対し、真ん中かやや先端寄りにあるのが相違点である。葉の大きさも全体的に小さい。
     初めはよくわからなかったが、南の島では比較的よく見られ、そのうち簡単に見分けられるようになった。
     また、同じように黄色い花をつけるハマアズキとは、本種の竜骨弁がねじれているので見分けるのは容易である。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花序

花

果実(豆果)