カスマグサ(かす間草)

Vicia tetrasperma


カスマグサ1


  • 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属

  • 特徴 :
     長さ60cm程度になる1〜2年草。
     葉は羽状複葉で、8〜12個の小葉からなる。小葉は狭長楕円形で、長さ1.2〜1.7cm、幅2〜4mm。ほとんど無柄で、葉軸の先は分裂せず長く伸び、1〜2分する巻ひげとなる。托葉は狭卵形〜線形、時に1裂片がある。
     花は葉腋からでた柄の先に1〜3個が総状花序につく。花は蝶形花、淡青紫色で長さ5〜7mm。萼裂片は長さが不揃いで萼筒より短い。
     果実(豆果)は楕円形、長さ1〜1.5cm、幅3〜4mm、無毛で3〜6個の種子が入る。種子はほぼ球形、径約2mm。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:ユーラシア大陸の暖温帯、北アメリカに帰化)
     道端、野原

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年4月26日  神奈川県厚木市
     中上・全体2 2005年4月17日  東京都日野市年
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1    同  上
     中下・花2 2018年4月20日  鹿児島県屋久島
     左下・果実(豆果)    同  上
     右下・葉 2022年4月23日  大分県中津市

  • 撮影記 :
     カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)スズメノエンドウと大きさも色も中間のような花である。
     和名の由来もカラスとスズメの間で「カスマ」と付けられたそうで、まるで語呂合わせである。
     どちらかいうとスズメノエンドウに似ているが、花柄が長く伸び、花の数は1〜3個と少ないので、花だけ見ても区別はつく。

  • 小葉

    同じ科の仲間の花
カスマグサ2

花1

花2

果実(豆果)