ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)

Vicia angustifolia var. segetalis


ヤハズエンドウ

  • 科名・属名 : マメ科 ソラマメ属
     注.APG分類V、Wでは、学名(V. sativa subsp. nigra)

  • 特徴 :
     長さ150cmになるつる性の1〜2年草。
     葉は羽状複葉で8〜16個の小葉からなり、先端は3分する巻ひげになる。小葉は狭倒卵形で長さ2〜3cm、幅4〜5mm。先端は矢筈状に凹み、基部はくさび形。托葉は2深裂する。
     花は葉腋に1〜3個つき、紅紫色で長さ12〜18mm。萼は長さ8〜15mm、萼裂片は広線形で鋭尖頭、長さ3〜7mm。
     果実(豆果)は広線形で斜上し、扁平で長さ3〜5cm、幅5〜6mm、5〜10個の種子が入る。種子はほぼ球形、濃茶褐色で黒斑があり、径2.5〜3mm。
     別名 カラスノエンドウ
     花の白いものがあり、
     シロバナヤハズエンドウ(f.leucantha)という。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:ユーラシアの暖・温帯)
     道端、野原などの日当たりのいい場所

  • 花期 :   3〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2001年4月15日  東京都日野市
     中上・花 1993年4月3日 茨城県水海道市
     中下・果実 2017年4月21日  神奈川県川崎市
     左下・シロバナ 2001年4月11日  三重県いなべ市
     (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右下・葉 2018年4月5日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     春、農道脇や堤防上など至るところで、いかにもマメ科という花を見せてくれる。グリーンの中の紅紫色のコントラストは鮮やかで印象的だ。
     同じような場所で、よく似た仲間にスズメノエンドウカスマグサがあるが、この花が一番色鮮やかで花も大きく目立つ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

果実

シロバナヤハズエンドウ