トキワヤブハギ(常盤藪萩)

Desmodium leptopus


トキワヤブハギ1

  • 科名・属名 : マメ科 ヌスビトハギ属
     注.APG分類では、ヌスビトハギ属の学名は(Hylodesmum)

  • 特徴 :
     高さ40〜100cmの常緑の多年草。
     葉は3小葉からなり、頂小葉は狭卵形〜卵形〜卵状楕円形、長さ4〜18cm、幅2〜7cm。先は鋭尖頭〜尾状に伸び、基部は広いくさび形〜やや円形。小脈は目立たず、裏面に白斑がある。側小葉は頂小葉よりやや小さい。
     花は茎頂に総状花序にまばらにつき、花冠は淡紅白色で、長さ5〜6mm。
     果実(節果)は2〜3の小節果からなり、小節果は偏倒三角形、長さ12〜18mm、幅4〜6mm。小節果の柄は長さ10〜16mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(種子島、屋久島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国、東南アジア、スリランカ)
     林下のやや暗い所

  • 花期 :   8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年10月1日  沖縄県石垣島
     中上・全体2 2009年9月28日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2005年9月25日  沖縄県国頭郡
     左下・果実 2004年10月1日  沖縄県石垣島
     右下・葉 2017年11月6日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     秋〜初冬にかけて八重山諸島のやや暗い樹林下で、可愛らしいヌスビトハギの仲間が淡いピンクの花を咲かせる。
     この仲間は本種とリュウキュウヌスビトハギの2種類あって、どれもよく似ていて同定に苦労する。
     本種は、頂小葉が卵形の点が、やや細長いリュウキュウとの違いであることや、小節果の大きさも本種のほうが大きいという違いがあるとされている。
     いずれにしても、本土に多いヌスビトハギに比べると花付きがまばらで、おとなしい感じのする花である。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
トキワヤブハギ2

花

果実(節果)