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- 科名・属名 : マツブサ科 マツブサ属
注.APG分類では、学名(S. repnda)
- 特徴 :
落葉性のつる性木本。
蔓は左巻きで、古くなるとコルク質が発達し、樹皮は縦に割れる。
葉は互生、短枝の先に集まってつき、葉身は卵形〜広楕円形、長さ2〜6cm、幅3.5〜5cm。先は短く尖り、基部は円形〜三角形、縁には3〜5個の波状の鋸歯がある。質は厚い膜質で無毛、表面の脈は窪まない。葉柄は長さ2〜5cm、普通葉身の半分以上の長さがある。
花は雌雄異株、短枝からぶら下がってつき、黄白色で径約1cm。花被片はほぼ円形、普通9〜10個あり、花弁状。雄花の雄しべは5〜15本、合着した葯の上に張り付いている。雌花の雌しべは多数あり、丸い花床にらせん状につく。
果実は球形の液果で径8〜10mm、集合果になって長さ4.5〜6.5cmの房状になり、黒熟する。種子は2個、表面にいぼ状の突起がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮(南部)) 丘陵や山地の林縁
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年6月17日 大分県佐伯市 中・全体2、以下 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
大分県南部の渓谷、谷沿いに伸びる林道を歩く。
林道の脇の岩壁には、ケイビランの株やヒュガアジサイの花など色々な植物が見られる。
沢にかかる橋の袂、川の上に伸びた枝に絡まってこの花が咲いていた。
北海道〜九州まで広く分布しているが、これまで樹の花には目を向けてこなかったので、初めて見る花だった。
沢を渡って吹く風は涼しく心地よかったが、花は風によって微妙に揺れ、撮影には時間がかかった。
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