オオバイカイカリソウ(大梅花碇草)

Epimedium setosum


オオバイカイカリソウ1


  • 科名・属名 : メギ科 イカリソウ属
     注.APG分類では、学名(E. setosum)

  • 特徴 :
     草丈25〜40cmの多年草。
     葉は1〜2回2出複葉、小葉は卵状長楕円形で、長さ4〜10cm、幅3〜4cm。先は鋭頭、縁には多少とも刺毛がある。
     花は総状〜分枝して円錐状になり、やや多数つく。花弁は4個、白色で距がない。萼片は8個、2輪に並び、外側の4個は小型で早落性、内側の4個は花弁状。雄しべは4個、葯は外向きに開く。
     果実(袋果)は大きさの違う2片に分かれる。
     バイカイカリソウトキワイカリソウの雑種といわれている。

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方) (国外:日本固有)
     山地林下(主として石灰岩地)

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年4月27日  広島県帝釈峡
     中上・全体2、以下(左下の花除き)    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)<

  • 撮影記 :
     中国地方の石灰岩地に見られ、渓谷の林下で咲く清楚な花は好きな雰囲気である。
     イカリソウの仲間は雑種が多く、この花も雑種であると言われている。
     遺伝子分析などで雑種起源がはっきりするのはいいことであるとは思う。
     しかし、これまで1つの種として認識していた植物が雑種であると言われると、なんだか寂しい気がする。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオバイカイカリソウ2

花序

花