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- 科名・属名 : ミカン科 サンショウ属
- 特徴 :
高さ2〜4mの落葉低木。
枝には対生ときに単生する刺が多い。
葉は互生、9〜19個の小葉がある。小葉は菱状卵形、先は鈍頭、基部はくさび形で小葉柄に流れ、縁は微鋸歯縁〜全縁。濃緑色で、葉縁や裏面には油点がある。小葉柄は長さ0.5〜3cm。
雌雄異株で、花は枝先に長さ1〜3cmの円錐花序を伸ばし、小さな花を多数つける。花被片は7〜8個、狭披針形で長さ約2mm。雄花では5〜6個の雄しべがあり、雌花では2〜3個の離生心皮からなる雌しべがある。
果実(分果)は楕円状球形、径3〜4mm。
- 分布・生育地 :
九州(喜界島・奄美大島・徳之島、沖永良部島) (国外:日本固有) 海岸近くの林縁
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体(果時) 2023年5月11日 鹿児島県奄美大島 中・果実(未熟果)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
奄美大島花見行の最終日、飛行機の出発までの時間、海岸端を中心に花探しする。
海岸端の山道際でハマクサギやハママンネングサなどを撮影しながら歩いているとサンショウの未熟実を見つけた。
この時期に果実になっているのなら花は春先、ひょっとしたら奄美群島固有の花ではないかと思い撮影する。
調べると葉の形、刺の様子から、シマイヌザンショウではなくこの花と判断した。
生えている場所もわかっているので、今度は花の時期に訪れたいと思った。
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