キカシグサ(きかし草)

Rotala indica var. uliginosa


キカシグサ1

  • 科名・属名 : ミソハギ科 キカシグサ属
     注.APG分類では、学名(R. indica)

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの1年草。
     茎は柔らかく、下部は地を這い上部は立ち上がってよく分枝する。
     葉は対生し、葉身は倒卵形〜楕円形、長さ6〜10mm、幅3〜5mm。先は円く、縁は透明な軟骨部となる。葉柄はほとんどない。
     花は葉腋に1個つき、花弁は4個、紅紫色で径2〜3mmと小さい。萼筒は鐘形、膜質で4裂する。雄しべは4個。花柄はない。
     果実(刮ハ)は楕円形、長さ約1.5mm、表面に横脈がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、アムール、東南アジア、インド)
     水田や湿地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2007年9月15日  東京都八王子市
     中上・全体2 2006年9月16日  長野県大町市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2006年9月23日  神奈川県高座郡
     左下・花 2017年10月8日  神奈川県川崎市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     住宅の中にわずかに残る東京都下の田んぼでも、秋口になるといろいろな水草が見られ、この花はよく見かけるほうだ。
     とはいってもオモダカコナギなど、花も大きく目に付きやすい花に比べ、花が咲いているかどうかわからないような小さな植物だ。
     地表を這うように伸び、ルーペで見ないとわからないような花を撮影していると、不審の目で見られることが多く、いつも周りを気にしながらの撮影になる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
キカシグサ2

花序

花