ミズキカシグサ(水きかし草)

Rotala rosea


ミズキカシグサ

  • 科名・属名
  • : ミソハギ科 キカシグサ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの1年草。
     茎は直立し柔らかく、4稜がある。分枝するが少なく、側枝は短いので主茎が目立つ。
     葉は対生し、披針形で長さ0.6〜2.5cm、幅2〜5mm。先は鋭形で全縁、上部や側枝につく葉は小さくなる。
     花は葉腋に1個つき、花は長さ約6mm、外側は紫紅色、内側は淡紅色。萼片、花弁とも4個で裂片は小さい。
     果実(刮ハ)は球形で径約2mm、紅紫色を帯びる。

  • 分布・生育地

  •  本州〜沖縄  水田、湿地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年10月21日  高知県幡多郡
     中・花、下・刮ハ    同  上

  • 撮影記

  •  高知県南部の山間の田んぼ、稲刈りはずっと前に終わり、ミズネコノオなど稲刈り後に成長した湿地性の植物が点々と生えている。
     ミズネコノオはどの田にも生えているが、この花は特定の田にしか残っていないらしい。
     しばらく田んぼの中を歩き回ってやっとこの花を見つけたが、小振りのヒメミソハギといった感じだった。
     ヒメミソハギは側枝も大きくて主茎と区別できないが、この花は分枝が少なく側枝も短いので主茎が目立ち、葉の大きさは上部や側枝のものは小さくなるという違いがある。
     残念ながら時期が遅いせいか、ほとんどが刮ハになっていた。花がはっきりと確認できる時期に会いたいものだ。

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花

刮ハ