ミツモリミミナグサ(三森耳菜草)

Cerastium rubescens var. ovatum


ミツモリミミナグサ

  • 科名・属名
  • : ナデシコ科 ミミナグサ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は下部に毛の列があり。上部や花柄には腺毛が混じる。
     葉は線状披針形〜狭卵形で、長さ4〜6cm。茎葉は4〜6対あり、長さ1.5〜3cm。縁と裏面主脈には毛が多い。
     花弁は5個、白色で長さ7〜10mm、先は2中裂する。
     タカネミミナグサと同じとする整理もある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(北部) 山地〜亜高山の岩場

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年5月24日 青森県
     下・花  同 上

  • 撮影記

  •  アオモリマンテマを撮影にやってきた青森県の山中、岩場の低い場所にマンテマとは違う白い花が咲いていた。
     「ミツモリミミナグサだ」、北海道の三森山で見つけられたためこの和名がつけられているが、東北地方の白神山系にも分布している数少ない花だ。ただ、タカネミミナグサと同じという整理もあるが。
     この花は怖い思いをしなくても撮影できる。まず高い場所に生えるアオモリマンテマを撮影し、一息ついてからじっくりと対面した。
     もっと咲いていないかと岩場をトラバースしていくと、花どころか大量の残雪が谷間を埋めていた。木々の緑もまだ淡く、北東北の季節の違いを実感した。

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