ハマボウウフウ(浜防風)

Glehnia littoralis


ハマボウウフウ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 ハマボウフウ属

  • 特徴

  •  草丈5〜40cmの多年草。
     根は太くて長く、茎の上部や花序には白い軟毛が密生する。
     葉は1〜2回3出羽状複葉、小葉は倒卵状楕円形で、長さ1.5〜6cm、さらに3裂し、裂片の先は円い。質は厚くて光沢がある。
     花は茎の先に複散形花序となり、白色の小さな花を密につける。花序の軸は太く、軟毛が密に生える。
     果実は広楕円形で長さ約5mm、隆起した稜があり、背面に毛がある。

  • 分布・生育地

  •  日本全土  海岸の砂浜

  • 花期
  • : 6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  1985年6月16日  茨城県那珂郡
     中 1999年7月11日 北海道ワッカ原生花園
     中は拡大写真あり(写真をクリック)
     下左・花 2013年8月23日  北海道白糠郡
     下右・果実    同  上

  • 撮影記

  •  春先、海岸の砂浜でこの植物の若芽を摘み取っている光景を目にする。
     山菜としてより、普通は刺身のツマとなっているのを見ることのほうが多いだろう。
     採られてというより砂浜の減少とともに少なくなっている花であるが、夏には写真のように低い草丈に似合わず大きな花を咲かせる。
     ハマビシハマヒルガオなど海岸の砂浜を棲み処としている植物は多い。いつまでもこの地が彼らの安住の地であるようにと願わざるを得ない。

    果実

ハマボウウフウ2