カワゼンゴ(川前胡)Angelica tenuisecta |
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草丈40〜80cmの多年草。 茎は下部から枝を分ける。 葉は1〜3回3出羽状複葉で、小葉は長卵形でやや小さい。先は長く伸び、表面に光沢があり、脈上に毛があって裏面は淡色。 花は複散形花序となり、花弁は白色。小総苞片の数が多い。 果実は楕円形で、分果の基部は湾入しない。 本州(紀伊半島南部) 川岸の岩上 2010年9月26日 和歌山県 上は拡大写真あり(写真をクリック) 中、下・花、果実、下右・葉 同 上 渓谷沿いの岩場をキョロキョロしながら歩く。秋口の紀州路の川沿いには、キイジョウロウホトトギスやクルマギクなどの特産種がしられている。 今回は、未撮影だったホソバノギク(キシュウギク)やこの花を目的にある渓谷にやってきた。 簡単に見つかるかなと思ったが、なかなか出会えない。やっと岩陰でホソバノギクを見つけ、ひとまずホッとして今度はこの花を探す。 岩陰を覗き込んだり、ブッシュの周辺を探したりしたが見当たらない。ひょっとして、と覗き込んだ水際にセリ科の白い花が見えた。 増水すれば間違いなく水没するような狭い岩棚にしがみつくように咲いている。淵に落ちないようそろそろ近づくと、切れ込んだ光沢のある小葉がはっきりわかる。メモを再確認しても間違いなさそうだ。 バスの時間を気にしながら撮影したが、あまりの好天がこのときばかりは恨めしかった。 同じ科の仲間の花 |
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