マルバトウキ(丸葉当帰)

Ligusticum scothicum subsp. hultenii


マルバトウキ1

  • 科名・属名
  • : セリ科 マルバトウキ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     全草無毛で、茎は直立し、上部で枝を出す。
     葉は2回3出複葉、小葉は円形〜卵形で長さ3〜8cm。質は厚く光沢がある。
     花は複散形花序となり、花弁は5個、白色で径約4mm、総苞片と小総苞片がある。
     果実(分果)は長楕円形。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(北部)
     海岸の岩場や草地

  • 花期
  • :   7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1999年7月11日  北海道網走市
     中 1998年6月28日  青森県八戸市
     下左・花 2014年7月10日  北海道知床半島
     下左・葉    同  上

  • 撮影記

  •  ウミネコの声がうるさいくらいの岩場を通り過ぎると、海を見下ろす草原に出た。
     7月の青森の海岸は、本州とはいいつつも何となく北海道の海岸の雰囲気と似通ったところがある。
     岩場にはスカシユリ、草原にはニッコウキスゲが咲き、群青色の海との対比は高山のお花畑にも劣らない。
     その中にセリ科の白い花が見えた。丸い葉の感じが違うと撮影し、調べるとこの花とわかった。
     北海道の海岸草原、岩場などではよく見られる花であるが、同時にセリ科が何種類も咲くため、図鑑を持っていないと同定は大変だ。

    葉

    同じ科の仲間の花
マルバトウキ2

花