ミヤマノダケ(深山野竹)

Angelica cryptotaeniifolia


ミヤマノダケ

  • 科名・属名
  • : セリ科 シシウド属

  • 特徴

  •  草丈80〜180cmの多年草。
     葉は3出羽状複葉で葉柄があり、小葉は長卵形。葉の基部は葉柄に流れず翼にならない。
     花は複散形花序となり、暗紫色で密につく。
     ノダケに似ているが、全体に大きく、小葉も大きくて薄い。葉の基部が葉柄に流れず翼にならないことが異なる。

  • 分布・生育地

  •  四国、九州  山地

  • 花期
  • : 8〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年8月6日 愛媛県寒風山
     下・花  同 上

  • 撮影記

  •  この山に登るのは2度目、前回はチャボツメレンゲで時間をかけたため、撮影し損ねた花がいくつかあった。
     2度目となるとコース全体がイメージできるので余裕も違う。登山道際の花をチェックしながらゆっくり登った。
     岩場にさしかかるとミヤマヒキオコシやこの花が姿を見せた。
     よく似たノダケは、葉の基部が茎に流れて翼になるが、この花はそうならないのが違いだ。
     足元の不安定なガレ場を下って撮影していると、通りがかった登山者が「何か珍しい花でもあるのですか」とわざわざ降りてきたが、地味な花のためすぐに立ち去っていった。

    同じ科の仲間の花
葉アップ