ツルギハナウド(剣花独活)

Heracleum moelleendorffii var. tsurugisanense


ツルギハナウド

  • 科名・属名
  • : セリ科 ハナウド属

  • 特徴

  •  草丈50〜80cmの多年草。
     茎は直立し、中空で上部で枝を分ける。
     葉は3出葉か単羽状複葉で、小葉は卵形〜広卵形。
     葉は枝先に複散形花序となり、白色で小さな花を多数つける。花序の外側の花は1花弁が大きく、左右相称となる。
     ハナウドに似るが、全体がやや小さく、小葉も丸みを帯びてやや小さく毛が少ないのが特徴とされている。

  • 分布・生育地

  •  四国(剣、石鎚、赤石山系) 

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年8月5日 愛媛県東赤石山
     中花、下果実  同 上

  • 撮影記

  •  前夜伊予三島に着き、翌朝暗いうちに宿を出発し、東赤石山に向かった。
     四国でも花の多い山と聞いていたが、登りもそれなりに大変な山と聞いていたので、いささか緊張気味だった。
     沢沿いの道をあえぎあえぎ登り、やっとのことで山頂直下の赤茶色のカンラン岩地にたどり着いた。
     オトメシャジンウバタケニンジンなど目的の花に出会え、高揚した気持ちのまま下山を始めた。
     すると、林縁でセリ科の白い花、四国の限られた山にしかないこの花だ。疲れはあったがリュックをおろし、三脚を立てて細部まで撮影した。

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