ヤクシマセントウソウ(屋久島仙洞草)

Chamaele decumbens var. micrantha


ヤクシマセントウソウ1

  • 科名・属名 : セリ科 セントウソウ属

  • 特徴 :
     草丈3〜10cmの多年草。
     セントウソウの変種。
     母種との違いは、葉柄、葉軸、花柄が短くなって全体的に小型化している。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島) (国外:日本固有)
     高地の林下

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年5月29日  鹿児島県屋久島
     中上・全体2 2017年5月18日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2006年5月29日    同  上
     左下・花 2017年5月18日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ヤクシマシャクナゲの咲く5月末から6月、梅雨時の悪天候にもかかわらず屋久島の高所を目指す登山客は多い。
     この日も、高山帯に登るにつれ時折ガスで視界を遮られ、霧雨がぱらつく天気だった。それでも前日は大雨で入山禁止になっていたから幸せかもしれない。
     気まぐれといわれるシャクナゲの咲き具合もまずまずで、ホッとして足元を見ると小さなセントウソウが咲いているのに気がついた。
     セントウソウよりも大分小さく、葉の形なども違うこの花、帰って調べると屋久島の高地にあり、変種として学名とヤクシマセントウソウという和名が付けられていた。
     十数年後、少しは早めの5月中旬に訪れると、この年は遅れていることもあって、やっと咲き初めだった。

  • 葉

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ヤクシマセントウソウ2

花序

花