サイジョウコウホネ(西条河骨)

Nuphar japonica var. saijoensis


サイジョウコウホネ

  • 科名・属名
  • : スイレン科 コウホネ属

  • 特徴

  •  水中に生える多年草。
     水上葉は水の上に抜き出て、卵形に近く長さ20〜30cm、幅10〜15cmで、長さが幅の2倍を超えることはない。流水中では葉は水上に出ず、コンブ状の水中葉になる。葉柄は径3〜9mm。
     花は水上に長い花柄を伸ばして1花をつけ、花冠は黄色で径3〜5cm、柱頭盤は紅い。萼片は花後緑色が強くなる

  • 分布・生育地

  •  本州(中国地方)、九州(北部)
     湖、沼、ため池、河川、水路

  • 花期
  • : 6〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2013年6月1日 佐賀県
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  コウホネの変種とされ、葉は長卵形というより卵形に近く、葉柄も細いうという違いのほか、柱頭盤が紅いというのが最大の違いである。
     コウホネとベニオグラコウホネの交雑(Nuphar x saijoensis)によって生まれたという考え方もある。
     最初は広島県で発見されたためサイジョウコウホネ(西条河骨)の和名がつけられているが、その後他の地域でも発見され、この写真は佐賀県のため池で撮影した。
     花弁や花柄に黒い点がありレンズを通して見ると、アブラムシが沢山取り付いているようだった。
     どの花にもついていたが、できるだけ虫の少ない花を選んで撮影した。

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花