アギスミレ(顎菫)

Viola verecunda var. semilunaris


アギスミレ


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     葉は三日月形で、長さ2〜3cm、幅2〜5cm。基部は広い心形であるが、花時は極端な三日月形まではならず、花後その特徴がはっきりでる。
     ツボスミレ(ニョイスミレ)の湿原型の変種で、花後の葉が基部が開いてほぼ水平になり、全体が三日月形になるのが特徴。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北) (国外:日本固有)
     湿地、湿原

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2010年6月26日  栃木県那須塩原市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     何か咲いていないかと覗き込んだ湿原に、小さな白いスミレが咲いていた。下の方の葉の基部は大きく切れ込んでいて、三日月状を呈している。
     湿地に生えるツボスミレ(ニョイスミレ)の変種で、葉が三日月状になるのが特徴というこの花だ。
     ただ、典型的な三日月形というかブーメラン状になるのは花後が多く、花時にははっきりしないものも多い。このため、何度かそれらしき花は撮影していたが、断定しきれずにいた。今回は分布記録などからこの花と判断したが?
     西日本にはこれよりやや小振りのヒメアギスミレというのがあり、葉や全体も一回り小振りということになっているが、見た目あまり変らず、生育地だけで判断した。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉