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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈7〜14cmの多年草。
有茎種。
葉は互生、葉身は正三角状卵形〜三角状卵形で長さ1〜2.5cm。先は三角形で鈍頭かやや鋭頭、基部は切形(上部の茎葉では鈍形)、縁には低い鋸歯がある。質は厚くT硬く、表面は光沢があり、裏面は紫色を帯び、両面無毛。葉柄は無毛。葉は枯れずに雪の下で越冬する。
花は淡紫色〜淡赤紫色で、径1〜1.3cm。距は長さ0.8〜1.2cmで斜上する。萼片は長さ4〜5mm、暗紫色で無毛。
ナガハシスミレに似て距が長いが、葉の質が厚く、光沢が強く、葉の基部は切形となる点が異なる。花弁もやや丸みを帯びる。
- 分布・生育地 :
本州(新潟・山形・福島県) 内陸部の日当りのいい乾燥した岩場、崩壊地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年5月4日 新潟県三条市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
この花の情報を得て、GWの1日新潟県に向かった。
この花は以前はナガハシスミレの変種とされていたが、最近独立種として認められた種で、ぜひ見たいものだと思っていた。
新潟、福島、山形の豪雪地帯に生えるということで、今年の豪雪の影響が気にかかったが、明るい岩場にこの花が群生していた。
ナガハシスミレとは生育環境が違うなというのが第一印象で、次に基部の切形や厚い葉の違いが目に付いた。
テリハタチツボスミレにも似るが、距が長く斜上する点が異なっている。
発見地の粟ヶ岳でも見つからなくなったという貴重なスミレとの出会いに、好天とも相俟って素晴らしいGWになった。
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