エゾタカネスミレ(蝦夷高嶺菫)

Viola crassa subsp. borealis


エゾタカネスミレ1

  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     有茎種。地下茎は短く、匍匐し、節間は短い。
     葉は互生、葉身は円形で3cm前後、厚くて硬く、暗緑色で普通光沢がなく、脈はへこみ、無毛。
     花は直径1〜1.3cm、濃黄色で花弁の幅が広く、先は円形で、唇弁に茶褐色の筋がある。側弁は無毛。花柱の上部はY字形で、突起毛はない。托葉は全縁か低い鋸歯がある。
     クモマスミレに似るが、地下茎から匐枝を出して増えることは少ない。

  • 分布・生育地 :
     北海道(大雪山、夕張山地、日高山脈、羊蹄山) (国外:日本固有)
     高山帯の砂礫地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1979年7月20日  北海道大雪山
     中・全体2 1979年7月19日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1980年7月28日    同  上
     右下・葉 1979年7月19日    同  上

  • 撮影記 :
     大雪山では、礫地や砂礫地に張り付くように濃黄色の花を咲かせていた。
     クモマスミレに比べると花弁がやや広くてしっかりした感じの花である。
     大雪山以外の山でもそれらしき花に出会ったが、キバナコマノツメとも似ていて判断がつかなかった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
エゾタカネスミレ2

花