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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
アリアケスミレとスミレの雑種。
葉は長楕円状披針形〜披針形で、アリアケスミレに似て先端は鈍形、表面にやや光沢があり、無毛か基部にやや毛がある。葉柄の毛はアリアケスミレより多い。
花は径1.5cm程度で、淡紫色かスミレのように紫色で、紫条が多い。側弁は有毛。距は長さ約3mm、アリアケスミレのように袋状であるが、いくらか淡紫色を帯び、スミレとの中間色となる。
果実は不稔、地下茎や根で繁殖し、大株になる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州(記録は数県) (国外:?) 道端、耕作地の縁、河川敷
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年4月12日 埼玉県所沢市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
アリアケスミレとスミレの雑種で、兵庫県で初めて見つけられたためこの和名がつけられている。
このスミレについて詳細を記載している図鑑は少なく、スミレの専門図鑑では兵庫県や新潟県で見つけられていると書かれている。
ただ、両親は広く分布していることから、もっと多くの地に生育していると思われ、この写真も埼玉県で撮影した。
写真の株はスミレに似た部分が多く、パッと見ただけならスミレと思って見逃していただろう。
よく見ると花弁の紫色はやや薄くて紫条が目立ち、距は紫色にならず、葉先が尖らないなど、両者の中間的な特徴を示していた。
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