スミレ(菫)Viola mandshurica |
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草丈5〜20cm。 葉は長楕円状披針形のいわゆるへら形のものが多いが、三角状や卵状披針形のものなどもあり、花時の葉身は2〜9cm、幅1〜2.5cm、葉柄は3〜15cmと変化が多い。 葉は斜め上に伸び、葉柄には翼がある。 花は直径1〜2.5cm、濃紫色で濃い紫条がある。側弁は有毛であるが、時に無毛のものもある。 花弁が白色で紫条だけがあるものがあり、 ●シロガネスミレ(f.hasegawae)という品種になっている。 花の中心部が濃紫色になるものがあり、 ●ミョウジンスミレ(俗称)という。 側花弁に毛のないものがあり、 ●ワカシュウスミレ(f.glabripetalla)という。 品種までにはなっていないが、花弁の細長いものもあって変化は様々である。 北海道〜九州 山野の路傍 1997年4月29日 新潟県北魚沼郡 中 2007年3月23日 鹿児島県鹿児島市 下 1981年4月5日 静岡県焼津市 スミレといえば紫色というイメージどおり、名前も単に「スミレ」、まさにスミレ類の代表である。 紫色のスミレは数多いが、葉柄に翼のあるのが特徴である。 全国(除く沖縄)に分布し、市街地や田園、山地、どこでもごく普通に見られる。 このため、色の違いや、毛の有無などでいくつかの品種が記載されるほか、花弁の形も様々である。 ただ、栽培すると結構気難しいという話を聞いたことがある。 ベランダの鉢の中に植えたのでもないのに生えてきて、よく花を咲かせるのに。 同じ科の仲間の花 ![]() ![]() |
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