フモトスミレ(麓菫)

Viola sieboldii


フモトスミレ1

  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈3〜6cmの多年草。
     葉はやや水平に広がり、卵形〜円形と変化が大きく長さ1〜3cm。表面は暗緑色で光沢がなく、裏面は紫色を帯びる。鋸歯は普通低くて細かい。
     花は直径0.7〜1cmと小さく、花弁は白色で唇弁に紫色の筋が入る。中には各花弁に紫色の筋が入り全体が紅紫色に見える花もある。側花弁の基部は短毛が密生する。
     葉の葉脈に沿って斑の入るものは、
     フイリフモトスミレ(f. variegata)(左の一番下の写真)という品種になっている。
     花弁に紫条のないものは、
     ●シラユキスミレ(シラユキフモトスミレ)(f. albiflora)という品種になっている。

  • 分布・生育地 :
     本州(岩手県以南)〜九州
     海岸から2千mの高地までの林縁、林下

  • 花期 :  3月下旬〜5月中旬

  • 撮影月日・場所 :
     1998年4月12日  静岡県伊豆半島
     中・紅紫花 1984年5月5日  茨城県筑波山
     下左・フイリ 1980年5月11日  群馬県鳴神山
     下右 2007年4月1日  群馬県藤岡市

  • 撮影記 :
     暗緑色の葉と小さ目の白い花、花弁の紫条としゃれたスミレである。
     平地から高地まで広く分布するせいか形態に非常に変化が多い。
     ヒメミヤマスミレなどと非常によく似た個体もあり、葉裏の色や葉の鋸歯、花柱の膨らみ方などで見分けるしかない。

  • フモトスミレ3

    同じ科の仲間の花
フモトスミレ2

フイリフモトスミレ