フイリオクタマスミレ(斑入奥多摩菫)Viola × savatieri f. variegata |
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草丈5〜10cmの多年草。 フイリヒナスミレとエイザンスミレの雑種。 花時の葉は、卵状披針形で、長さ4〜8cm。縁は浅〜中裂して不規則な鋸歯があり、表面には白斑が入る。質は柔らかく、裏面は濃淡の紫色を帯びる。 花は淡紅紫色〜紫紅色で、径約1.5cm。花弁の縁はやや波打ち、側弁は有毛。 本州(関東〜中部地方) 山地の林縁、林下 2011年4月28日 群馬県多野郡 中・花、下・葉 同 上 「もう遅いだろう」と花仲間に案内された場所は、伐採地したばかりの急斜面だった。 あまり見たことのない雑種だけに、葉だけでも見てみたいと思って訪れたのだが、近づくとピンクの花が見えた。 遅いと思った花は、今を盛に咲いていて何の問題もない。エイザンスミレの雑種特有の切れ込みのある葉に斑が目立つ。 オクタマスミレは時々目にするが、斑入りのヒナスミレ(フイリヒナスミレ)が少ないだけに雑種は出にくい。珍しい雑種に出会えて楽しい一日だった。 同じ科の仲間の花 ![]() ![]() |
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