フチゲオオバキスミレ(縁毛大葉黄菫)Viola brevistipulata var. ciliata |
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草丈5〜20cmの多年草。 地下茎からは根茎を出して増えることはなく、茎は赤みを帯びることが多い。 葉は厚くて光沢があり、葉の縁や裏面脈上に短毛が生える。 花は黄色で、蕾は紅紫色で、花弁の裏側も紅紫色を帯びることが多い。 オオバキスミレの変種で、葉の縁に短毛が生えるのが特徴である。 北海道(南部)、本州(青森〜宮城県の太平洋側) 乾き気味の林下 2006年5月20日 北海道白老郡 中、下 同 上 この花との出会いを求めて出かけた北海道。山道を奥まで歩くとやっとこの花が現れてきた。 オオバキスミレの数多い変種の一つで、北海道西南部から東北地方の太平洋側にかけて分布している。 やや湿った場所に群生するオオバキスミレとは異なり、乾いた斜面や稜線沿いの林下に点在していた。花茎が赤くなるところはナエバキスミレのようだった。 特徴である葉の縁の毛は肉眼ではわかりにくい。拡大して撮影したがこの程度(下の写真)で、縁毛というのもいかがなものか。図鑑などで見ると、東北地方の株はもっとはっきりした縁毛があるようだが。 同じ科の仲間の花 ![]() ![]() |
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