コワシミズスミレ(強清水菫)

Viola hirtipens × V. patrinii


コワシミズスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     サクラスミレシロスミレの雑種。
     葉は長卵状披針形〜長三角状披針形で、長さ3〜8cm。毛は多いものから少ないものまでいろいろ。葉裏は淡緑色で紫色を帯びない。
     花は大きく、径2〜2.5cmあり、色は白色に近いものから濃紅紫色のものまで変化が多く、紫条が入る。側弁は有毛。

  • 分布・生育地

  •  本州 高地の草原

  • 花期
  • : 5月下旬〜6月中旬

  • 撮影月日・場所

  •  2006年6月4日 長野県小県郡
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  6月初めの霧が峰、まだ枯れ草色の草原を丹念に見ていくと、多くのスミレに出会うことができる。
     このスミレもその一つで、サクラスミレシロスミレの雑種である。
     両種とも高原性のスミレのうえ、シロスミレが中部地方以北の分布のため、見られる場所は意外と少ない。
     和名のコワシミズ(強清水)が長野県霧ケ峰の地名であるように、霧ケ峰やその周辺では稀に見かける。
     雑種のため、サクラスミレのピンクを残した花もあるが、白地に青紫色の筋の入った花を咲かせている場合が多い。

    同じ科の仲間の花
コワシミズスミレ2

花アップ