|
- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
ナガバノスミレサイシンとアケボノスミレの雑種。
葉は1〜2個と少なく、最初は表面に巻いており次第に展開する。展開後は卵状披針形で長さ2.5〜4.5cm、幅1.5〜3cm。先は三角状に尖り、両種の中間形、基部の内縁はナガバノスミレサイシンのように直線状。質はナガバノスミレサイシンより硬く、表面は光沢がなく、裏面はいくらか紫色を帯び、毛は両面とも疎らにあり、表面は下部ほど多く、裏面は脈上に特に多い。
花は約2cmでアケボノスミレより大きく、花色も両種の中間形で淡紅紫色が多いが白色に近いものもある。花弁は長さ1.4〜1.9cm、幅0.7〜1cm、側弁の基部はいくらか毛があるか無毛。距は嚢状、色は中間的で淡い。花柱は突出形(カマキリの頭形)、上部は左右に短く張り出し、柱頭は短く突き出る。
- 分布・生育地 :
本州(東京・埼玉・山梨) (国外:日本固有) (注.混生地では他でも見つかる可能性がある) 林下や林縁の半陰地
- 花期 : 4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年4月20日 東京都高尾山 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
奥多摩では比較的よく見かける雑種で、やや暗い植林下に多い。
長い根や匍匐枝を出して増えるため、大株になることも多い。
これまでは暗すぎたり、風が強かったりしていい写真が撮れていなかったが、高尾山でやっとまともな花を撮影できた。
ただ、この花も花期的には少し遅めだった。
同じ科の仲間の花
|