ナンザンスミレ(南山菫)

Viola chaerophylloides var. chaerophylloides


ナンザンスミレ白花1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜10cmの多年草。
     葉は3全裂し、さらに2全裂するので5裂しているように見える。
     ヒゴスミレの葉の裂け方に似ているが、裂片はヒゴほど細くならず、エイザンスミレに似ている。
     花は径1.5〜2.2cmで、花弁は白色〜紅紫色。側花弁は有毛。

  • 分布・生育地

  •  九州(対馬)  林縁や草地

  • 花期
  • : 3月下旬〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年4月6日 長崎県対馬
     中、下・赤花  同 上

  • 撮影記

  •  日本では対馬にだけ知られるこの花、暖冬続きで3月下旬〜4月初めには見ごろになると聞いていたので、2005年3月末、初めて出かけた。
     ところがこの年は寒さが厳しくて軒並み開花が1〜2週間遅れ、一杯あるはずの場所でも全く見られず、本降りの雨の中やっと途中の斜面で2花咲いている株を見つけほっとした。
     対馬でも上島は白花、下島は紅紫色の花という違いがある。翌日は、現地のNさんの教えもあって紅紫色の花も見ることができた。紅紫色には濃淡があった。  しかし、満足できる状態ではなく、再訪を期していた。

     2008年春、再びこの島を訪れることができた。今度は花期もピッタリ。天候もまずまずで、白系もピンク系も思いっきり豪華な装いのこの花に会うことができた。
     初めて出会った花も忘れられなかったが、今回出会えたこの花の素晴らしさを伝えなければと思い、全面的に写真を差替えることにした。

    同じ科の仲間の花
ナンザンスミレ白花2

ナンザンスミレ赤花