ハルタデ(春蓼)

Persicaria vulgaris


ハルタデ

  • 科名・属名
  • : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの1年草。
     茎は上部で分枝し、普通暗赤色を帯びる。
     葉は対生し、長楕円形〜披針形で、長さ4〜14cm、幅0.5〜2cm。両面にまばらに毛が生え、中央部には黒い斑紋がある。
     托葉鞘は筒形で、外面有毛、縁毛は1mm程度と短い。
     花は枝先に3〜5cmの穂状の総状花序となり、花被は白色〜淡紅色で、長さ2.5〜3.5mm、5深裂する。
     そう果はレンズ形か3稜形、黒色で光沢がある。

  • 分布・生育地

  •  日本全土  田や畑、湿地

  • 花期
  • : 4〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年5月30日 埼玉県富士見市
     中・花、下左・托葉鞘、下右・葉  同 上

  • 撮影記

  •  以前この花としてアップしていた花、托葉鞘などのチェックができていなかったため、正直自信はなかった。
     何とか間違いない花を撮影したいものだと、情報を調べ埼玉県にむかった。休耕田の混じる田園地帯、休耕田を探すがそれらしき花はない。そのうち放棄された畑にぶつかり、何やらタデ科の花が目に入った。
     よく見るとイヌタデもあるがまだ蕾が多く、咲いているのは赤い花穂に小さな白い花。托葉鞘を調べると、イヌタデより短いものの縁毛がある。同時期に花の見られる縁毛のないサナエタデとも異なる。やっと自信を持って撮影できた。

    葉

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花

托葉鞘