|
- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
草丈15〜80(-120)cmの1年草。
茎は横に這って先が立ち上がり、下向きの毛があり、星状毛が散生する。基部に閉鎖花をつけない。
葉は互生し、狭卵状ほこ形で中部が著しく括れ、長さ3〜7cm、幅2〜5cm。先は尖り、基部は浅い心形、側裂片が耳状にやや後方に張り出し、先は鈍頭〜円形。葉柄は長さ1〜3.5mm、狭い翼がある。托葉鞘はほとんどが葉状に広がり、長さ3〜5mm。
花は茎頂や上部の葉腋にやや小さな花序を作り、数個集まってつく。花被片は白色〜白緑色で先は5裂し、淡紅色、長さ約3mm。花序はほとんど無柄。
果実(痩果)は3稜形で光沢は鈍く、長さ約3mm。
- 分布・生育地 :
本州(福島県南部以西〜近畿地方) (国外:日本固有) 低山地の湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年9月24日 愛知県岡崎市 中1・全体2、以下全て 同 上 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ヤマミゾソバに似ているが、愛知県岡崎市産を基準産地として新種として発表された。
図鑑などによると、ヤマミゾソバとは、全体が小さく、基部に閉鎖花をつけない、葉は狭卵状ほこ形で中部が著しく括れ、基部の耳状の張り出しは小さく、先は鈍頭、托葉鞘は全てが葉状に広がる、花序はほとんど無柄で花もやや小さいなどの違いがあるとされている。
岡崎市の自生地に9月末に訪れたが、花の終わりは早いらしくほとんど終わっていたが、なめるように探し、やっと花冠の先が開いている花を撮影した。
改訂版の「日本の野生植物4」に短い記載があり、独立種とするよりミゾソバの変種としたほうがいいのではと記述されている。
同じ科の仲間の花
|