ヤマミゾソバ(山溝蕎麦)

Persicaria thunbergii var. oreophila


ヤマミゾソバ1

  • 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの1年草。
     茎は基部のみで多数枝を分け、下向きの刺がある。
     葉は互生し、卵状三角形で、長さ5〜8cm。ミゾソバのような中央部のくびれはほとんどなく、葉柄の翼もない。裏面の星状毛も少ない。
     花は枝先に総状花序に5〜8個頭状につき、花被は白色。花序は枝が短い。基部の閉鎖花をつける枝は長さ4cm以下で短く、分枝しない。
     果実(痩果)は花後花被に包まれ、やや扁平な球状、淡褐色で光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(岩手県以南の主に太平洋側)、四国、九州(中部) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2009年9月22日  東京都八王子市
     中上・全体2 2017年9月24日  東京都高尾山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2009年9月22日  東京都八王子市
     左下・花 2017年9月24日  東京都高尾山
     右上・葉、右下・托葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     ミゾソバによく似た花は、他にもオオミゾソバなどがあって、同定に苦労する。
     高尾山にはこの3種の全てが分布していて、違いについてそれなりに認識していても、実際に現物を見て同定するとなると、個体差もあって訳がわからなくなり、段々自信がなくなってくる。
     この花の他2種との違いは、茎が下部のみで枝を分ける、閉鎖花をつける枝が短い、葉のくびれがほとんどないことや、花序柄が短いなどの違いがあり、しっかり確認して撮影した。

  • 葉

    托葉鞘

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ヤマミゾソバ2

花序

花