アマミヒサカキ(奄美姫榊)

Eurya osimensis


アマミヒサカキ(雄花株)

  • 科名・属名 : ツバキ科 ヒサカキ属
     注.APG分類ではペンタフィラクス科(モッコク科、ヒサカキ科)、学名同様

  • 特徴 :
     高さ3〜5mの常緑小高木。
     小枝は稜がなく、淡褐色の毛が密生する。
     葉は互生し、長楕円状披針形〜長楕円形、長さ4〜11cm、幅1.5〜3.5cm。鋭尖頭鈍端で基部は鋭形、縁には微鋸歯がある。表面は無毛で光沢があり、裏面は中肋上に長毛がある。葉柄は長さ2〜3mmで有毛。
     花は雌雄異株、葉腋に1〜3個束生し、白色で径3.5〜4.5mm。萼片は楕円形、長さ約2mm、外片には柔らかい絹毛が散生する。雄花は10〜15個の雄しべがあり、葯は花糸より長い。雌花は長さ約2mmの雌しべがあり、花柱は短く3裂し、反り返る。
     果実(液果)は球形で径3.5〜4mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     九州(奄美、徳之島)、沖縄 (国外:日本固有)
     山地林内

  • 花期 :   11〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年11月30日  沖縄県国頭郡
     中、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     やんばるの山にヘツカリンドウの花の色違いを求めて出かけた。
     南国沖縄の山といえどもこの時期さすがに花は少なく、果実が目立つ。特にリュウキュウルリミノキの藍色の実が目立つ。
     ひょとしたらこの木が咲いているかもと探しながら進むと、小さな花をつけた木が見つかり、雄花の株も雌花の株も見つかった。
     南西諸島にはよく似た仲間がいくつかあるが、枝は屈折せずに毛が密生し、短い葉柄があり、葉の基部が鋭形にならないという特徴がある。

  • 葉

    小枝

    同じ科の仲間の花
アマミヒサカキ(雌花株)

雄花

雌花