ヤクシマツチトリモチ(屋久島土鳥黐)

Balanophora yakushimensis


ヤクシマツチトリモチ1

  • 科名・属名

  •  ツチトリモチ科 ツチトリモチ属

  • 特徴

  •  草丈2〜5cmの多年草。
     主にクロバイに寄生し、オニクロキやテイカカズラに寄生するものもあり、こちらの方が少し大きい。
     花は1個の根茎から1〜3個の花茎を上げる。
     鱗片葉は非常に小さく、根茎と花茎の接続部分に爪状になってつく。
     花穂は橙赤色、子房はは小さくて子房柄は長く、オレンジ色の部分とぶどう色の部分がある。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島、種子島) 山地の林下

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年11月12日 鹿児島県屋久島
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  道なき急斜面を登る。ヤッコソウが落ち葉の間からユニークな姿を見せ、その蜜を求めてオオスズメバチやキイロスズメバチが飛び交う。蜂を驚かさないように身を低くしてやり過ごす。
     そんな落ち葉の間に赤いキノコのようなツチトリモチが顔を出していた。この島固有のこの花、ツチトリモチに比べると小振りで丸っこい感じだ。  見ていると赤っぽい株とオレンジ色の株の2種類がある。どちらもこの花ということになっているが、寄生する木によって色が違うのだろうか。

    同じ科の仲間の花
ヤクシマツチトリモチ2