|
- 科名・属名 :
ウマノスズクサ科 カンアオイ属 注.APG分類では、学名(Asarum sakawanum var. stellatum)
- 特徴 :
葉は楕円形〜広卵形で長さ6〜10cm、幅4〜7cmの多年草。
質はやや厚くて雲紋があり、表面脈上と縁に短毛がある。
花は萼筒の上部が著しくくびれ、萼裂片の先が尾状に伸び、基部の合着部が内側に窪む。
- 分布・生育地 :
四国(高知県) (国外:日本固有) 低山の林下
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
1994年5月2日 高知県 中、下・花 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
カンアオイ類は花は地味であるものの、葉の模様が美しいことから園芸的に人気が高く、盗掘による減少が著しい。
葉だけでなく花も魅力的な種はもっと悲惨な目にあっている。
この種も四国地方南西部の限られた地域にのみ分布し、萼裂片の非常に長いオナガカンアオイや、少し短いサカワサイシンとの中間的な形態をしており、地理的連続性が考えられている。
しかし、十分な調査ができないうちに自生株が消えてしまいそうである。
幸いなことに、この写真を撮影した場所にはまだ多くの株が見られた。
同じ科の仲間の花
|